イギリス生活を気ままに綴るブログ

イギリスでの駐在妻生活を気ままに綴ってみたり、単なる独り言をつぶやいてみる予定のブログ。これからイギリスに住む人や住み始めたばかりの人の役に立つ情報があったりなかったりするかもしれない。。。

初めてのイギリス赴任顛末記② ~2011年春~

それでも新婚旅行へ

実は、2011年12月に式を挙げたばかりだった私たちは、イギリスに行く前にモルディブへの新婚旅行を予定していた。


しかし、成田エクスプレスも運休したまま。


原発もどうなるかわからない状況で、行くべきかどうか迷ったが、2人とも貧乏性でキャンセル料を払いたくない上に、もうモルディブなんか一生行けないかもしれないし、日本にいたところで会社も開店休業状態だし、ということで、売る予定にしていた車の引渡しを無理やり延ばしてもらって、自力で成田空港まで行き、海外逃亡しようとする外国人に交じってモルディブに向かったのだった。

半ば無理矢理行ったモルディブのリゾードは、災害後の停電やら物資不足、放射能への不安などで疲れた心身を癒してくれた。


ただ、計算外だったのが、揺れやら津波に異常に敏感になっている時期に、些細なことで揺れるコテージは非常に心臓に悪かった(そんなこと想像もしてなかった)。


しかもよく考えたらモルディブはスマトラ沖の地震のときには大津波の被害に遭った地域だったんだよね、と、なんだかもやもやとした不安を感じてしまうことも。


モルディブの人はもちろん、同じく観光で来ている外国人もやっぱり津波のニュースを気にしてくれていて、東京から来た、と言ったら驚かれたけどね。。。


楽しい逃亡生活はあっという間に過ぎ、帰りのシンガポールの空港でインターネットをチェックすると、原発の危機的状況は相変わらず続いており、一気に気分はどんより。


成田空港からの帰りのラジオでは、計画停電と、水道水が汚染される可能性などを伝えており、本当に日本はどうなってしまうのかと再び不安に駆られる。


幸いというか、夫は予定通り3月末にイギリスへと発ち、混乱の日々を過ごす関東の人々に申し訳ないと思いつつ、私は関西の実家に一時的に戻り、安息の日を得た。


そういえば会社に最後の挨拶に行ったら、「いいなあ、放射能から逃げられて、、、」て言われたな。別に謀った訳ではないのに、と少しムッとしたけど、正直な感想だよね。


イギリスでは車を運転しなければならない可能性を考慮し、一か月ほど地元の自動車教習所に通った(それまで免許を持っていなかった)後、夫の待つイギリスへと旅立ったのである。